冬の朝
ふと、目が覚めた
夢を、長い夢を
見ていた気がする
冬の朝の寝室
足が冷えている
白い毛布を体に巻きつけて
カーテンを開けてみる
雪は、まだ
降ってないらしい
「雪が降ったら帰ってくるよ。」
貴方の言葉が
頭に響く
―――まだ、会えないのね
吐き出したため息は
雪のように白くて
すぐ、空気に溶けた