真上で鳴いた烏の鳴き声が
男の悲鳴にも似た声に
聞こえた時がある


都会で人間の間をすり抜けながら
私たちをあざ笑うように生きている烏でも
助けを求めるのだろうか


助けを求める気力さえなかった私には
空耳としか思うほかなかった




















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