ある湖にて
透き通った水の上を
裸足で進む、ゆっくり
足を出すたびに
波紋を生む水面
ゆらゆら揺れる景色の先には
誰も居ない建物たち
それらは
青く 美しく
それでいて
暗く 虚しい
見下ろす私と
見下ろされる建物たちと―――
でも
私はそれらに気をとられず
裸足で進む、ゆっくり・・・